こどもの防災
いつ起こるかわからない自然災害や非常事態から大切なこどもを守るために、自宅で一緒にいる時と保育施設や学校など離れた場合にいる時とを想定して事前に準備・確認をしておくことが大切です。
文部科学省の調査によると、小学校・中学校・高等学校で防災の指導をしている学校は、ほぼ100%近くになっていますが(*1)普段から自宅の家具転倒防止や備蓄品の対策と合わせて、こどもと自然災害について話をしたり、離れている時の集合場所や避難場所を決めたり、避難経路や近所の危ない場所を確認するなど親子で災害対策に取り組むようにしましょう。
また万が一、災害に直面した時にこどものストレスや不安に対する心身のケアには周囲の大人たちの協力や見守る気持ちが必要です。
*1 文部科学省 学校安全の推進に関する計画に係る取り組み状況調査より
事前に知っておきたい情報
心身両面にわたるケアを考えておく
災害時に優先すべきはまず『自分の命』を守ることですが、過去の災害で顕在化したのが被災後の『こどもたちの心ケア』も必要だということです。災害時には大人ですら心理的ストレスが増幅します。時の経過により軽症であれば体の傷は治っても、心の傷は本人以外にはなかなか見えづらく、特にこどもたちは周囲にも言えず内に秘めてしまいがちになるようです。過去の災害経験からわかっていることなので事前に考えておきたい点です。
しかしながら、近年、こどものいる共働き世帯は増加傾向で、2015年の国勢調査では18歳未満のこどもがいる共働き世帯は、約490万世帯となっています。災害時に近くに親がいる、もしくは周囲に気の知れた大人がいれば安全面の対策をしてもらえたり、そのためストレスも少なくなる可能性もありますが、こども1人でいる場合もあり、いつどこで発生するかわからない災害時についてこどもも交え、ご家族や周囲の方と想定できることを話したり、対策をしておきましょう。
『遊び』の大切さ
震災直後の環境におけるこどもの遊びについて
遊びはこどもの成長と発達に欠かせません。遊びの中でこどもは、自ら考え行動したり、感情を表出したり、人と関わったりなど、さまざまな学びや経験を積み重ねていきます。そして、遊びはこどものこころの安定を助け、困難を乗り越える力にもなるため、震災直後など普段と異なる環境や制限された生活の中においては特に重要です。
文部科学省においても、乳幼児・幼児の自発的遊びは、重要な「学習」としており、環境を整えることをすすめています。こどもたちが自発的に遊べるように大人が環境を用意し、サポートをしつつも、こどもたちの主体性を育んであげましょう。
こども防災協会
こども防災協会では、東日本大震災などの災害で大切な人を失った方達の経験や想いを受けて、2017.3.11に設立されました。こどもたちの命を守るための情報を発信しています。是非、アクセスしていただき、『いのち』をまん中にした学びと体験の場をしてみませんか。
事前に知っておきたい情報
内閣府の「防災情報のページ」~防災について学ぼう!考えよう!~では、内閣府や地方自治体が作成したこども向けの防災啓発コンテンツを紹介しています。是非、検索して学校や家庭でいっしょに学び、考える機会にご活用下さい。以下は代表的な災害シーンを学校・ご家庭でまとめました。防災(ぼうさい)について学ぼう!考えよう! : 防災情報のページ - 内閣府
災害が起きたらどうなるの?
地震(ご家庭/学校)
上から物が落ちてくる。固定していない家具などが倒れてくる。物が移動してくる。窓ガラスが割れる。火災の発生。ライフラインが使えない(電気、ガス、水道)トイレが流せない。
水害(ご家庭/学校)
暴風雨が吹き、窓ガラスが割れる。停電。下水の逆流。雨漏り。川の氾濫。建物に水が押し寄せてくる上から物が落ちてくる。固定していない家具などが倒れてくる。物が移動してくる。窓ガラスが割れる。火災の発生。ライフラインが使えない(電気、ガス、水道)トイレが流せない。
避難するときは、いつ、何をもって、どこへ逃げればいいの?
地震(学校)
「上からものが 落ちてこない」「横からものが倒れてこない」「ものが移動してこない」場所 に素早く身を寄せて安全を確保。机の下に頭を隠す。地震がおさまったら、校庭へ避難。
火災(学校)
ハンカチで口を押えて避難は、効果ほとんどなし。煙や有毒ガスはハンカチでは防げない。身を低くして、煙を吸わないようすばやく外へ避難する。
水害(学校)
警報がでて、逃げる時間があれば、高台へ避難。時間がなければ、建物の上層階へ避難する。
地震(ご家庭)
「上からものが 落ちてこない」「横からものが倒れてこない」「ものが移動してこない」場所 に素早く身を寄せて安全を確保。地震がおさまったら耐震強度が強い建物(マンションなど)であれば、むやみやたらに外に出ずに部屋で待機。建物の強度に不安があるまたは、部屋の中に危険(家具の転倒、ガラスの破損)がある場合は、エレベーターは使わず、避難。
火災(ご家庭)
初期消火が可能なら消火する。火の広がりが早い場合、外に逃げる。
水害(ご家庭)
警報がでて、逃げる時間があれば、高台へ避難。時間がなければ、建物の上層階へ避難する
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